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自分にだけは優しかった幼稚園の先生

自分にだけは優しかった幼稚園の先生

いまから20年年前になるが、私は幼稚園に通っていました。年少組から入園して、年中組、年長組という風に3年間も園バスで通っていました。浦田先生という若い先生が、私の担任でずっと持ち上がりでした。その先生が園バスに乗って迎えにずっと来てくれたので、余計に接触時間は長くなり、本当にかわいがってもらったという印象が残っています。浦田先生は、今思うと大学を卒業して2年目くらいの年恰好ではなかったかと思います。幼稚園児の私でも、若くてかわいい人であるという風に感じていました。私は、いわゆる聞き分けの良い子供であったので、私の入った集団のその時の管理者からはかわいがられ、おまけに少しだけ他の子供たちより世間ずれしていたこともあり、大変重宝がられたのかと思います。園で団体で何かするときは、私がリ-ダ-をたいていやらされていましたし、演芸会等でもたいてい主役をいただいていました。ただ運動神経は悪い方でしたので、運動会の時のヒ-ロ-にはなれませんでした。後年、母に聞くと私のしらないところど先生宛に付け届けは欠かさずしていたとのことで、少しがっかりはしたものの、私は浦田先生の寵愛を受けておりました。付け届けとは別にしても、浦田先生の好きな子供のタイプではあったのかもしれません。何かと、可愛がってもらって、卒業式の答辞的な役割もさせてもらい、うれしくはなかったですが、子供なりに感謝はしておりました。そんな子供らしくない反応をする私のことが浦田先生は気に入ってくれたのだと今は思っています。