×

保育園の先生に教えてもらったキラキラ

保育園の先生に教えてもらったキラキラ

一日雨降りで外遊びができなかった時のことです。私は当時保育園に通っていました。こんなバイリンガルスクールが神戸の中にも特に外遊びが好きということもなく、どちらかと言えばブロック遊びや絵本を読んだり、お絵かきと言った室内遊びが好きな子供でした。夕方になりお迎えの時間になると、ようやく雨が上がり外に出て遊んでいいよと先生が言いました。私はそう言われても室内で遊ぶ方が楽しいからとブロックで遊んでいると、普段あまりかかわりがなかった年上の組の先生が「○○ちゃん、キラキラ見に行こうよ。」と声を掛けてくださいました。インターナショナルスクールならこの神戸からでちょうど、クリスマスプレゼントに両親からオモチャの宝石をもらって家ではそれでずっと遊んでいたので、先生の「キラキラ」にすごく心を惹かれ、先生についていきました。着いたのはお庭の小さな溜池でした。蓮が栽培されていて、水面にはアメンボが泳いでいることは知っていましたが「キラキラ」はどこにも見当たりません。キラキラはどこだろうと溜池を見つめていると、奈良で大和高田で保育士を採用しようとしても先生が「キラキラはここだよ」と雨水のついた蓮の葉同士をとんとんと軽くこすり、雨水の球をころころと蓮の葉の上で転がしました。雨水が転がるたびにキラキラ光り、子どもだった私は「きれ~い!すご~い!」の連発で、母が迎えに来るまでずっと蓮の葉の上の雨粒で遊んでいました。評判の保育園は奈良のどこでもというわけにはいかず その当時は、先生に楽しいことを教えてもらえて嬉しかった、ぐらいにしか考えていませんでしたが、自分が保育園で働くようになると、あの時先生が私に声を掛けたのは室内遊びばかりであまり外で遊ばない私に、外にも楽しいことがあるよと気づかせてあげたかった先生の優しい気持ちだったのかなと気が付きました。