×

娘の幼稚園の先生が、実はうちのご近所さんのお孫さんだった話

娘の幼稚園の先生が、実はうちのご近所さんのお孫さんだった話

娘が3歳になって、来年4月からの入園準備のため、月に1回行われる幼稚園の体験入園に参加していたときのお話です。私自身は幼い頃、保育園にしか通ったことがありません。幼稚園という場所がどんな感じなのか分からなかったため、初めての娘を幼稚園に通わせることは、正直少し不安でした。体験入園には思ったよりも多くの2、3歳の子供達とご両親が参加していて、それなりに有名な幼稚園なのかもと、気後れしたのを覚えています。我が家がここの幼稚園を選んだのは、ただ家から1番近かったからというだけの理由でした。他のお母様達は教育熱心なのかしら、先生は厳しいんじゃないかな、などと、母親なのにオロオロしてしまっていたときに、話しかけてくれた若い先生がいました。「こちらの幼稚園に来られるの初めてですよね?」と聞かれたので、「家から1番近いから、ここに通わせようと思ってるんですよ。」と、多少の申し訳なさを感じながら正直に話していたときです。その先生が、「そうなんですか?私の実家もすぐ近くなんですよ!◯条◯丁目なんです」と教えてくれたのです。その住所を聞いてびっくりしました。住所は我が家のすぐ近くでした。あそこの道のあの辺ですか?そうそう!そこの何件目です!と、答え合わせをしていてようやく気がつきました。先生の名前は◯◯さん。我が家の斜め向かいのお宅も◯◯さん。若い先生は、我が家の斜め向かいに住むお爺ちゃんのお孫さんだったのです!それを聞いて、なんだかとても親しみがわき、さっきまで気後れしていた気持ちが嘘みたいに明るくなりました。私は子供の頃気がつきませんでしたが、先生は子供の頃、我が家で飼っていた犬のところにちょくちょく遊びに来てくれていたそうです。子供の頃はお互いに知り合わなかった私たちが、大人になってから、子供を通して知り合うことが出来ました。なんだか人のご縁を改めて感じ、嬉しい気持ちになった出来事でした。